2024年5月24日(金)

海野素央の Democracy, Unity And Human Rights

2017年6月21日

ロシアゲート・加計学園疑惑が北朝鮮問題に及ぼす影響とは

 今後、ロシアゲート疑惑は日本に降りかかってきます。というのは北朝鮮問題と絡んでくるからです。以下で説明しましょう。

 トランプ大統領は、ロシアゲート疑惑に関して宣誓証言をしてもよいと米ABC ニュースのホワイトハウス担当記者の質問に回答しました。同大統領は、本格的にロシアゲート疑惑の対応に追われ、時間とエネルギーを費やすことになります。

 さらに、前述しましたように外交・安全保障で関心を引きつけることができなかったトランプ大統領は、米国民の目を逸らそうと内政に焦点を当てています。同大統領は内政に舵を切ったのです。

 内政重視への転換及びロシアゲート疑惑の深刻化は、トランプ大統領の北朝鮮問題に対する関与を低下させます。日本は、同大統領が北朝鮮の核とミサイル開発問題に積極的に関与するように促進していくことが極めて重要になってきます。

 ただ内政で成果が上がらなかった場合、トランプ大統領はもう一度外交・安全保障に振り子を戻す可能性があります。その時、同大統領は北朝鮮問題をこれまでとは異なった目で見るはずです。率直に言ってしまえば、米国民の関心をロシアゲート疑惑から逸らすための手段として用いるでしょう。

 翻って日本を考えてみます。加計学園の獣医学部新設計画を巡る文書は、「怪文書」及びフェイク(偽)から本物ないし真実の方向へ進んでいます。そのような状況の中で、安倍晋三首相は加計学園疑惑から日本国民の目を逸らすために、北朝鮮問題に対してかなり強硬な姿勢をみせる必要に迫られるでしょう。その時、トランプ大統領の思惑と一致します。近い将来、北朝鮮問題はトランプ・安倍両氏にとって、政権を揺るがす危険性を含んでいるロシアゲート及び加計学園疑惑から国民の関心を逸らす共通手段になるのです。

  
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