「北朝鮮は核・ミサイル開発をやめない」前提で対…

米国は北朝鮮をテロ支援国家へと再指定し、国家や企業をさらに締め付ける新たな制裁を発表した。非核化の交渉テーブルに北朝鮮をつかせたい米国だが、交渉の可能性は見えてこず、日本を含む周辺諸国の協力が求められていることに間違いはない。

IS敗北後を狙うイラン・アサド連合

IS敗北後のシリアでアサド政権の全土再掌握とイランの勢力拡大の動きが見られ、米国撤退がなされた場合にシリアの過激化が懸念されている。孤立主義を目指すトランプ政権だが、明確なシリア政策宣言をし、IS再出現阻止に動くべきである。

猛スピードで進む中国トイレ革命「1年後は日本よ…

11月末、習近平国家主席が全国各地のトイレを整備する「トイレ革命」を推進するよう通達を出したことは、日本でも大きく報じられた。国家を挙げての大号令であり、政府がここまで大々的に発表したからには、1年後、おそらく中国の都市部に限っては、トイ…

韓国はなぜ、北朝鮮問題で米国の足ばかり引っ張る…

京都の清水寺では、毎年恒例の行事「今年の漢字」の発表があった。今年は「北」である。どうやら北朝鮮の脅威・危機が主な理由らしい。今年の日本人にとって「北」の問題がいかに重大だったかを示して余りある。けれども「北」ばかりでよいのか。へそ曲がり…

トランプも無視できない、危機にさらされるカンボ…

カンボジアのフンセン首相の最大野党の解散や言論・自由の抑圧について、トランプ政権が非難する声明を発表した。フンセンの恣意的な策謀で人民党による一党支配の国となったカンボジアとわが国はどう付き合うのかという問題があるだろう。

ロシアのINF条約違反、「やり返そう」とするト…

INF違反が疑われるロシアに対し、トランプ政権は「ロシアの条約違反のミサイルと同じ条約ミサイルの開発」計画へと向かっている。

マニラの慰安婦像、「日本の立場」とは一体何か

冷静さ失った対応は国益を損なう

マニラに設置された慰安婦像に関する一部メディアの報道には首をかしげざるをえないものがあった。新たな慰安婦像の出現に「またか」とうんざりする気分はわかるのだが、釜山の日本総領事館前に新たな少女像が設置されたのとはわけが違う。

九州の「小京都」に中国人観光客が魅せられる理由

空港から車で約1時間、電車の路線が通っているわけでもない、人口が1000人を割るほどの小さな城下町に今、クルーズ船でやってくる中国人観光客が大型バスで乗り入れるようになった。

香港ミステリーの超ヒット作『13・67』はこう…

陳浩基氏が「香港返還」をあえて淡々と描いたワケ

香港発の本格警察ミステリー『13・67』は大きな反響を呼び、すでに３万部に達している。「週刊文春ミステリーベスト10」と「本格ミステリ・ベスト10」の海外編で1位を獲得。著者・陳浩基氏へのインタビューを通じ、この作品がどのように書かれたの…

中東に不要な争いを起こすサウジ・ムハンマド皇太子

急進的な改革を進めるサウジのムハンマド皇太子だが、レバノン介入でイランと危うい均衡状態となっている。カタール・イエメン・シリア政策もうまくいかず、自国官僚・王族の逮捕等、国内外を不安定化させている中、イランと対抗するのは賢い選択とは言えな…

ロシア疑惑の〝ディープスロート〟は？　登場すれ…

トランプ米政権は年が明ければ、発足１周年を迎える。危うい〝低空飛行〟をみるにつけ、今後３年間の任期を全うできるのかと疑問を抱く人も多いだろう。批判を浴びる言動、政策もさることながら、行く手に立ちふさがるのは、〝ロシアゲート〟疑惑だ。

昨年の激しい日韓軍事情報協定反対闘争は何だった…

軍事情報包括保護協定は、軍事機密を日本と共有し、日本の軍事大国化を促す朴槿恵政府の親日的で、売国的行為であるため、それは廃棄されるべきであり、朴槿恵は弾劾されるべきだというものだったが…。

南シナ海問題に対するトランプの「仲介申し出」の…

トランプのアジア歴訪では主に北朝鮮問題について多くの報道がなされたが、南シナ海問題への対応を評価する声もある。しかし、実際にはその見方は正しくないと言える。

アラバマ州上院補選「民主党勝利でトランプ政権に…

米アラバマ州の上院補選は、民主党支持者がロイ・ムーアに反対するという一点で団結した結果として、選挙に勝利することができた。しかし、民主党は党として統一したメッセージを出せるような状態にはなっていない。

ゲリラの大統領選立候補に非難渦巻くコロンビア　

政府とゲリラが和平合意文書を結び1年が経つコロンビア。ゲリラの頭目が大統領選出馬を表明し、非難を浴びているが、それは同国が抱える不安要素の1つに過ぎない。

サウジ・ムハンマド皇太子は改革を急ぎすぎている

サウジのムハンマド皇太子が進める改革は歓迎すべきだが、大勢の王族等の逮捕やイランとの関係悪化など性急なやり方が危ぶまれている。権力の集中化や旧勢力の反撃などサウジの不安定化は中東情勢に波紋を投じかねない。

北朝鮮木造船の漂着に隠された一触即発の火種

北朝鮮の「漂流する漁船」は、数日後にはメディアで大きく取り上げられることになる。海保による立入検査で、「朝鮮人民軍第854部隊」と書かれた標識が船体に付けられたことが分かると、メディアやネット上で「工作船」疑惑が持ち上がった。

GIANT創業者・劉金標が日本政府から叙勲を受…

受け取った叙勲の勲記を両手で高々と掲げた。細い体に細い目。どうみても台湾によくいる小老闆（中小企業の社長さん）にしか見えないこの人が、創業から40年間を費やし、GIANTという台湾の町工場を、世界の自転車完成車メーカーのトップに育て上げた…

「トランプは壁を作るのに忙しく、習近平は橋を架…

オバマ政権下の国務副長官・ブリンケンが、自国第一のトランプ政権に代わり国際舞台への台頭目覚しい中国が国際社会の指導的立場を取りつつある、と批判しているが……

シリア電撃訪問で見せたプーチンの“勝負勘”エル…

ロシアのプーチン大統領(65)は11日、シリアを電撃訪問し、過激派組織「イスラム国」(IS)との戦いに勝利したと宣言、ロシア軍の撤収開始を命じた。同氏は、その足でエジプト、トルコも歴訪、中東での影響力増大を誇示した。