2024年12月9日(月)

WEDGE REPORT

2018年5月5日

 トランプ大統領は5月3日、ポルノ女優ストーミー・ダニエルズさんに顧問弁護士を通じて“不倫”の口止め料を払っていたことをツイッターで自ら認めた。大統領はこれまで、口止め料については「知らない」と噓をついていたことになる。大統領の信頼性がさらに損なわれるとともに、「違法な政治献金」という疑いが大きく浮上した。

(Photo by Alex Wong/Getty Images)

元ニューヨーク市長とシナリオ描く

 トランプ氏が裁判沙汰になっている女性は現在3人。ダニエルズさんに加え、モデルのカレン・マクドゥーガルさん、トランプ氏のテレビ番組の出演者だったサマー・ザーヴォスさんだ。ダニエルズさんには、一昨年の大統領選挙の約2週間前、顧問弁護士のマイケル・コーエン氏が口止め料として、13万ドル(約1400万円)を支払ったことが分かっていた。

 コーエン氏はこの口止め料を自分のポケットマネーから出し、トランプ氏からは一切返済を受けていないと主張してきた。トランプ氏も4月、この口止め料のことは知らないと述べていた。ところが、5月2日になって状況は一変。ホワイトハウスの法律顧問団に新たに加わった大統領の友人で、元ニューヨーク市長のルドルフ・ジュリアーニ氏がFOXニュースの番組で、口止め料は弁護士がいったん支払い、トランプ氏が後に返済したことを明らかにしたのだ。

 ジュリアーニ氏は、コーエン弁護士は支払いについてトランプ氏に尋ねさえしなかったと指摘。弁護士が独断で行い、大統領が関与していなかったことを強調し、選挙直前に「このことが明らかになっていたらどうなっていたか、想像してみればいい」と述べ、選挙でトランプ氏を守るためだったことを明らかにした。


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