――KOLを使って宣伝したいという企業は多いと思いますが、どうやって探したらいいのかわからない、という声もよく耳にします。
何氏:そうですね。KOL自体、最近少しずつ日本人にも知られるようになってきた言葉で、まだ定義もはっきりしていませんが、たとえば1万人以上のファンがいて、ある分野に特化しており、情報発信力のある人なら、KOLと呼んでいいかと思います。日本の方には、いわゆるユーチューバーをイメージしていただくとわかりやすいと思います。彼らの主な収入源は広告費、越境ECの売り上げの一部などで、自分で越境ECの会社を起こしている人もいます。
中国国内には無数のKOLがおり、それぞれ得意分野や特徴、個性がありますし、在日中国人の中でも本業やサイドビジネスとしてKOLとして活動する人は増えています。ただし、フォロワー数が多ければ多いほど必ず影響力があるというわけではありませんので、どのようなKOLを選んだらよいか、日本企業にとって見極めは難しいと思います。重要なのは企業がまず戦略やターゲットを明確にすることです。中国人のKOLを使って何をしたいのかがはっきりしていないとうまくいきません。弊社はビッグデータなどから情報を分析し、その企業にとってどういうKOLが好ましいのかなどを総合的に判断することができますので、そうしたマッチングも行っていきたいと思っています。
また、弊社はこのほどキュレーション&キャンペーンツールとして「良品志」というサイトも開始しました。これは厳選された日本の商品やサービスを紹介するサイトです。企業の商品やサービスを中国語に翻訳し、KOLを使って拡散し、SNSでの評判やキュレーションも掲載していくものです。企業は情報をフォローしたりリツイートして自社のウェイボーやウィーチャットに誘導し、フォロワーを増やしたり、知名度をアップさせていくことが可能です。
このように、弊社はウェイボー、ウィーチャットなどを活用して、お客様とともにコンテンツの充実を図り、ウェブマーケティングのお手伝いをしていきたいと思っています。
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