ツイッターのフォロワーが170万人
ジャマールを嫌っているのは厳然たる事実である。なんせサウジアラビアの有名記者でツイッターのフォロワーが170万人もいて、耳の痛い話を垂れ流されているのだからたまらない。
加えて、カショギ祖父が御殿医であったので、王様の裏話はいくらでも知っている。一般に爺さんはよもやま話を孫に話すので、ジャマールはすべて、聞いているにちがいない。建国の王、アブドラアジズ・ビン・サウドから始まって、いまだにその子たちが国王となっている国だ。語れない話も多いことであろう。
ジャマールが体制の中にいた頃はよかった。人気者の記者ですんだ。しかし、改革者M.B.Sが実権を握って以来、逆に危険人物となったのは容易に想像できる。
ダイアナ忙殺説はフランスでもいまだに根強い。ダイアナ妃が存命でドディと結婚していたら、将来、英国王の義理の祖父さんや大叔父が武器商人となってしまう。ここでも忖度があって、ダイアナ車をあんなことにという話が大衆は大好きだ。
そんな、まがまがしい話にも良いことはある。米国とトルコ関係が抜き差しならぬ状況にしていたなか、カショギ事件間隙をぬって、懸案の米国人牧師が解放され、世界混乱の火種のひとつであった米トルコ問題が改善したことであろう。しかし、今後、アップルウオッチがつかんが音声も含めて目が離せない。
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