ビジネススキルを活かして楽しむ脱力系子育てのススメ

2018年11月29日

»著者プロフィール
著者
閉じる

小川大介 (おがわ・だいすけ)

1973年生まれ。京都大学法学部卒業。学生時代から大学受験予備校、大手進学塾で受験国語の看板講師として活躍。難関中学、国公立大学医学部などへ多数の合格者を送り出す。2000年、さらなる学習指導の理想を追求し、中学受験専門のプロ個別指導教室SS-1を設立。教科指導スキルに、声かけメソッド、逆算思考、習慣化指導を組み合わせ、短期間の成績向上を実現する独自ノウハウを確立する。著書に『小川式[声かけ]メソッド』(宝島社)、『中学受験 基本のキ!』(共著:日経BP社)、『頭がいい子の家のリビングには必ず「辞書」「地図」「図鑑」がある』(すばる舎)、『論理力は小学6年間の国語で強くなる』(かんき出版)など。今年10歳になる男の子の父。

お子さんとちゃんと話をしていますか?

「宿題はやったの?」

「もう何時だと思っているの! 早く寝なさい!」

 どの家庭でも日常的に繰り広げられる光景ですね。子どもには規則正しい生活を送ってほしい、自分から勉強をする子になってほしいなど、親が望むことはたくさんあります。

 仕事をしながら子育てをしていると、毎日時間に追われ、親子の会話といっても、「ちゃんとやったの?」「あれはどうなった?」と確認するだけ。また、日々の生活を回していくことが優先され、「早く勉強しなさい!」「早く寝なさい!」と子どもに行動を押しつける言葉ばかり投げてしまいがちです。

 でも、それは対話ではありません。親は子どもと毎日顔を合わせているので、いることが当たり前になっていて、あえて子どもの話を聞こうとはしません。また、親子間でいけないのは、「親子だからわかるよね。感じとってね」「親子だからなんとなくわかるの」といった誤解です。

 親と子は、たとえ血がつながっていても、別の人格をもっています。親からすれば「このくらいできて当たり前」「こういう時はこうするもの」「こうなるべき」と思っていても、子どもにとってはそうではなかったり、ピンと来なかったりするものなのです。

 親子だから、いちいち言葉を交わさなくても“わかっているつもり”というのが、一番よくありません。だって、わかっていないことの方が多いのですから。それが積み重なって、親子関係が悪くなってしまうこともあります。

 一番近くにいる親子だからこそ、きちんと会話をして、相手の気持ちを知ることが大事です。「○○をやった?」「○○はどうなった?」といった会話は、内容のやりとりではつながっていますが、心の部分ではつながっていません。子どもが今考えていることや、やりたいことを日々の生活の中で聞いてあげていますか?

 そこで取り入れたいのが、先に触れた1on1ミーティングです。

親子1on1ミーティングは、
親が話しすぎないことがポイント

 やり方はビジネスの1on1ミーティングと基本は同じです。ただ、ビジネスの場合は、仕事の合間やランチなどで時間を決めて行うことが多いと思いますが、親子では時間を決めるとかしこまってしまうので、子どもがリラックスしている時に、「ちょっと話そうよ」といった感じでさりげなく水を向けてみましょう。

 仕事が忙しくて、今まであまりお子さんと向き合って来られなかったという人ほど、「子どものホンネを聞きださなきゃ」と肩に力が入ってしまいがちですが、仕事のようになんでもタスクにする必要はありません。

 子どもの話をいろいろ聞いて、「へぇ~、そうなんだ」「へぇ~、面白いね」と、子どもの話すリズムに合わせて相槌を打つだけでいいのです。そうやって、子どもの言葉に耳を傾け、子どものことを知る。親子1on1ミーティングは、親が話しすぎないことがポイントです。

 同じように、親子でコミュニケーションを図る場として、以前の記事で「家族会議」について紹介をしました。家族の間で何か問題が起きた時、モヤモヤやイライラを解決したい時に活用するものです。家族会議は何か問題を解決したい時に必要なものですが、親子1on1ミーティングは会議ではないので、必ずしも解決策を出さなくてもいいのです。

 では、何が一番の目的かというと、それは子どもに“気づき”を与えることです。

関連記事

新着記事

»もっと見る