ネット炎上のかけらを拾いに

2019年2月7日

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 地方によって基準が違うようだが、東京都の場合は条例に「10歳以上の男女を混浴させないこと」とある。9歳って、もうかなりモノがわかる年齢ではないだろうか。銭湯や温泉は日本の素晴らしい文化の一つだが、それはそれ。裸の子どもが別の性の見ず知らずの大人と一緒に湯に入ることについて、大人はもう少しナイーブに考えた方が良いのではないか。

 東京都の「公衆浴場の設置場所の配置及び衛生措置等の基準に関する条例」は1964年にできた。1964年といえば、前回の東京五輪が開催された年だ。2020年の五輪を機に検討し直してはいかがだろうか。

 ちなみに、たとえ同性であっても、子どもが人の裸を凝視していたら注意するのが保護者の役目だし、他人から注意されたとしても仕方ないことだ。銭湯や温泉で他人の裸体を凝視するのはそもそも失礼なのだから、「子どもだから」で放っておいていいことではない。

子どもに性欲はない、わけがないのだが……

 この漫画は結局、投稿主により削除されてしまった。投稿には男児の母たちからの批判も多かった(投稿者自身も男児の母なのだが)。批判の内容は、「3歳児までエロ扱いするなんて」「ヒステリー過ぎる」といったもの。RTやいいね、賛同のコメントが多く集まっていたことで、余計腹が立った人もいたのかもしれない。

 恐らく女児を男湯に入れることについても、ロリコンなんて身近にいるはずないから大丈夫と思う人と、そうでない人がいるだろう。

 子どもに性欲はないから性的配慮は不要と思う人と、そうでない人。子どもに対する性的な視線に危機感を感じる人と、感じない人。その間の溝は深い。


  
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