反撃しなさそうな者を狙う卑劣な暴力行為が撮影された。
女性に次々とタックルする様子が拡散
「新宿駅にいる女性だけにタックルかましていく男 危なくて仕方ない」。5月末、こんなつぶやきのツイートが数万件以上、拡散された。文字だけならば大量拡散とはならなかっただろうが、このツイートには約44秒間の動画がついていた。動画には、白いTシャツにリュック姿の男が、すれ違う女性の肩に強くぶつかる様子がはっきりと映っていた。複数の女性に「タックル」した男だが、カップルで歩いている女性はよけるような仕草も見せている。動画を見る限りではとても悪質で、通り魔的な犯行に見える。
参考:新宿駅の構内で女性に次々とタックルする男性 投稿された動画に批判(J-castニュース)http://news.livedoor.com/article/detail/14772292/
女性だけを狙って、すれ違いざまにわざとぶつかる男がいる。ツイッター上では、以前からこのような「経験談」が複数投稿され、そのたびに一定の共感を集めつつも、「そんな人は見たことがない」「男女関係なく、ふらふら歩いてぶつかってくる人はいる」「男だってぶつかられる」などと議論を呼んでいた。
「鬱憤を晴らすためにやった」匿名ブログも話題に
また、5月初旬には、はてな匿名ダイアリーに「わざとぶつかってくる人をやっていた」(https://anond.hatelabo.jp/20180508204813)というタイトルの記事が投稿された。この記事は上記のようなネット上での「女性にわざとぶつかる男性はいるのかいないのか」という議論を受け、実は自分もそのような行為をしていたと告白する投稿だった。
投稿主は、偶然女性にぶつかって相手がしりもちをついたときに「征服感のようなものを感じてしまった」ことがきっかけだったことや、それからは「日々の鬱憤を晴らすかのように、わざと女性にぶつかるようになっていた」とも述懐している。また、大怪我につながる可能性があるため高齢者は狙わなかったが、「ベビーカー持ちはよくやった、邪魔だからいいじゃんという考えもあったと思う」とも書く。
匿名ダイアリーだけに、この投稿の信ぴょう性はわからず、作り話ではないかという反応も見られた。
新宿駅で女性だけにタックルする男の動画は、とてもインパクトがある。さらに、上記のような以前から続いてきたネット上での議論の「証拠動画」であったことも、大きく拡散した理由のひとつだろう。動画を見た人からは、「自分もぶつかられた」などの反応もあった。