3カ月で辞める決意で大企業へ 人間不信真っ只中
上司を信じ切っての起業、事業家への夢もいきなり挫かれしかも多大な借金を22歳で背負うことに。「だれも信じることが出来ない、まさに人間不信真っ只中でした」と千葉さんは当時を振り返ります。
借金を返済して、もう一度再起を果たすべく、「会社の仕組みを知りたい、大企業で勉強したい」と人材紹介会社に紹介を依頼。営業マンとしての実績と自信から当時のITベンチャー企業から入社オファーを多数もらえる状況の中、IT、通信インフラの中で当時一番社員数の多かったUSENグループ(当時1.1万人)に入社することに。ただし、3カ月で結果を出し、会社組織を勉強し、辞めると決めて。
入社後最速で1位に。そろそろ3カ月になろうとしたところで、当時の先輩から「この会社でもっと一緒にやろう」と声を掛けられた千葉さん、人間不信でそんな声に耳を貸す気には全くならなかったそうです。しかし先輩からの執拗な誘い、その心のこもった言葉についにほだされ、退職を諦めもう少し会社員生活を送ることになったそうです。「人間不信から人の温かみに触れ、以前の自分を取り戻すことが出来たのは周囲の先輩、同僚のお陰」と、当時を千葉さんは振り返ります。
25歳で子会社社長を任せられる、しかしまた思い通りには行かなかった
そこから更に仕事に没頭、成績も圧倒的、順調に借金返済も進みそろそろ再度起業を選択することに。入社から3年が経過し25歳に差し掛かった頃、その時に行ったのが多くの会社社長への「インタビュー」でした。本業の仕事で出会った経営者に次々ぶつけていったそうです。
「なぜ、この会社を起業したか?」「なぜ、この事業をはじめましたか?」「今後、どのような事業があたると思いますか?」
この3つの質問のおかげで、会社の構造、事業の種類、従業員への思いなど、今後の事業のアイデアに匹敵する大事なことも聞くことができたそうです。
なかには有名な上場企業創業社長も真剣に事業について回答して貰ったそうです。また、独立するんだったら、応援するよ! 仕事発注するよ! という声ももらったそうです。この時期に、「インターネット広告」「モバイル通信」に関わる事業を起こすことを決めたそうです。
「はいチーズ!」との出会い、2回目の起業へ
この社長インタビューしている中で、ある経営者に「それだけ、経営者にいろいろ質問しているなら、何かうちにも提案してくれないか」と聞かれ「お子さまの発表会の様子を動画で撮影するのはどうですか?」と提案。そこで依頼を受けたことがきっかけです(※当時はインターネットだと動画は重くてスタートは「写真」 になりました)。
成長の記録を保護者に届けるというサービス、年数が経っても喜ばれるサービス、それをインターネット介して提供できれば社会課題も解決できるのでは? と考えた千葉さん、リソースもない中で、知り合いや写真専門学校に声を掛け、収益も全く考えずに、この発表会に乗り込み、子どもの「写真」を撮ってみたそうです。
(いくつか営業支援、コンサルをしつつも、)ここで小さいながら自社サービスをを開始、2004年に今の会社を設立、2度と同じ失敗は繰り返さないと、会社が軌道に乗るまでは、業務委託でいろんな会社の仕事を外部で請け負い収益を積み上げていたそうで、25歳ながら、USENグループの子会社社長を業務委託で引き受けるレベルだったそうです。