2024年7月16日(火)

オモロイ社長、オモロイ会社

2019年3月23日

そろそろ本気でこの事業をやりませんか? 社内からの声が上がる

 業務委託での事業をやりたくて起業した訳でもなく、モヤモヤ感がある1年が経とうとしてた頃転機が訪れます。26歳となっていた千葉さん、事業としてはスタートしていた、子ども向けの出張写真撮影事業ですが、1年経過しても一向に黒字化することはありませんでした。

 その事業の責任者から「そろそろこの事業に本気で取り組みませんか?」と言われ、丁度、運動会シーズンの手前の時期このタイミングに集中して頑張ったところ初の単月黒字を達成し、やればできると思いつつも長らく継続した黒字化には至らなかったそうです。

 そこから、顧客満足度を高めつつ、サービスの劣化をしないながらも、効率したカメラマンの派遣(人数を絞る)、カメラマン一人あたりの生産性、仕事量を上げるための教育、マニュアルの作成、システムの開発に手を入れ続け、30歳を過ぎた頃には黒字転換したそうです。

 現在は、社員数211人(アルバイト含む※2019年2月現在)、同業他社にはない部分では自社に社員としてカメラマンを34人採用しており写真技術の向上、登録カメラマンへの教育訓練にも役立っているそうです。外部委託のカメラマンも登録も4000人を超えており、毎年1000人単位で応募があるそうです。

 同社で頑張っている社員カメラマンの年間平均撮影枚数は30万枚、枚数だけでなく顧客が欲しいと思う写真を如何に撮影できるか? 千葉さんはカメラマンのアスリート化を目指していますと笑顔で話します。その結果、ニューヨークで写真展を開いたり、表彰されたりするカメラマンも排出しているそうです。

 社名の由来を尋ねますと、「英語の数字は ”million” ”billion” というように、千の単位(3桁)で桁が上がっていきます。 私たちはこれを、”細かな努力と積み重ねを1000個すれば次のステップへと登っていける。 『千』には、そういう意味がある” と理解しました。 また漢字の『千』には、始まり・無限という意味もあります。 企業の成長には、表からは見えない日々の小さな努力と積み重ねが必要不可欠です。 それは誰かがやるものではなく、スタッフ全員で行わなければ、 時代のニーズに適合しながら有効な1000個の積み重ねはできません。 私たちは、今後 million billion へと無限に成長していくために、 この小さな積み重ねを大切にし、そしてそれを継続していける企業でありたいと願っています。 社名の『千』は、そのシンボルです」と、社員一人一人が力を発揮し、過去の苦い経験をバネにチーム、仲間が一緒になって働く意味を明確化しています。

 さらに事業ミッションにある、「人の心に火をつける」は写真を通じて価値提供となっていると感じました。これから、国内だけでなく海外に向けて、そのミッションが広がること注目していきたいと思います。

  
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