サンプルとして、インドネシアでトヨタ・ホンダと独占販売・生産契約を結んでいる、財閥アストラ・インターナショナルの創業者であるウィリアム・スルヤジャヤ氏の評伝『Man of Honor(誉れ高き男)』を読ませてもらった。インドネシアの大手ビジネス誌の編集者が関係者60人にインタビューをしてまとめたという700ページの大著だ。もちろん、原文はインドネシア語である。普通の日本人であれば、まずこうした本に出会うことはないし、出会ったとしてもインドネシア語を読める人が少ない。
新たな解が求められている
サービスの利用者で多いのはマネジメントクラスや新規事業開発の担当者。AI(人工知能)などの発達などによって既存のビジネスモデルが大きく転換しつつある今、企業も、社員も変わらなければならない。だからこそ、経営者、新規事業開発担当者は、新たな「解」を求めているということだ。
それでも、藤井さんは「選書については、ユーザーのニーズを聞いてしまってはダメです」という。情報過多の時代、ある意味で「解」は無数に用意されている。「解」のレッドオーシャン化と言ってもいいのかもしれない。だからこそ、自分なりの「解」にたどりつくためのサポート、気づきを与えてくれるというサービスがウケているのだろう。
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