2022年8月17日(水)

ちょっと寄り道うまいもの

2011年12月15日

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 生麩の揚げ出しも良かったが(そういえば、治部煮でもお麩が入ると美味しい)、気に入ったのが、車麩の巣篭もりという一品。土鍋におだしと車麩。その真ん中に卵。それが熱々で。温まる。ちゃんとしたおだしを吸い込んだ、車麩の美味しさを改めて実感する。これが美味しいのだから、我が家ではオニオングラタンスープに入れて試してみよう。そういえば、フレンチトーストも美味しいに違いない。これも試そうとイマジネーションが膨らむ楽しさ。

 お麩というと、どうしてもお上品に少量、というイメージを持ってしまったのだけど、いえいえ、しっかりと満ち足りた。散歩して回ったかいがあったというもの。

 それこそ女性客のイメージが強いが、男性でも酒飲みでもお麩尽くしで、天狗舞あたりで一献。で、ご満足いただけるはず。

 そうそう、〆の御飯にお麩のそぼろも良かった。肉と言われたら、そうかと信じてしまうような味わい。台湾あたりの素食、素菜と呼ぶ精進料理で、お麩が肉の代用品、もどき食材として頻繁に登場していたことを思い出す。

 インドのベジタリアンは、もともと肉の味など知らぬから、豆やチーズの味そのものが生きるが、中国では肉や魚介を知った身が味わう菜食であるゆえに、湯葉やお麩など植物性タンパク質の食材を工夫したものが肉、魚介の代用品となる。同じく肉の味を知ってしまっている身には、それがまた楽しい。そして、ダイエットにも?


◎北陸本線金沢駅から徒歩約18分
■加賀麸司 宮田 本店
金沢市東山3-16-7
☎076(251)0035
営業時間/9時30分~16時30分
定休日/水曜
■麸料理 宮田・鈴庵
金沢市東山3-16-8
☎076(252)6262
営業時間/11時~15時(要予約)
定休日/水曜、最終日曜

 

◆ 「ひととき」2011年12月号より

 

 

 

     

 
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