ビジネスパーソンのための「無理なく実践!食育講座」

2019年5月8日

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佐藤達夫 (さとう・たつお)

食生活ジャーナリスト

1947年5月30日、千葉県千葉市生まれ。1971年北海道大学水産学部卒業。1980年から女子栄養大学出版部へ勤務。月刊『栄養と料理』の編集に携わり、1995年より同誌編集長を務める。1999年に独立し、食生活ジャーナリストとして、さまざまなメディアを通じて、あるいは各地の講演で「健康のためにはどのような食生活を送ればいいか」という情報を発信している。日本ペンクラブ会員、女子栄養大学非常勤講師(食文化情報論)、食生活ジャーナリストの会事務局長。主な著書共著書に『食べモノの道理』(じゃこめてい出版)、『栄養と健康のウソホント』(一般社団法人家の光協会)、『これが糖血病だ!』(女子栄養大学出版部)、『安全な食品の選び方・食べ方事典』(成美堂出版)、『野菜の学校』(岩波書店)、『新しい食品表示の見方がよくわかる本』(中経出版)ほか多数。講演活動では、「あなたはなぜやせられないか?」「生活習慣病は自分で治す」など肥満や糖尿病のメカニズムや、「健康長寿のための食事と生活」という食生活と健康にまつわる最新情報を、医師の視線ではなく、一般の人にわかりやすいことばで提供する。あるいは、健康を保つ上で欠かせない技術としての「安全な食品の選び方」や「食品表示の見方」あるいは「健康にいい野菜の栄養情報」を、やさしく解説する。また、長年、女性雑誌を編集してきた立場から、「男性の家事が社会を変える」「中高年からの二人暮らし」などのテーマで、男性の家庭内自立を説く。

目で、舌で、おなかで、覚える「健康な食事」

このスマートミールは、まだ「どこでも食べられる」という状況ではない。しかし、「食べ物にばかり気をつかってはいられない」「ふだんの仕事に忙しくて栄養のことなど勉強する時間はない」でも「できるだけ長い間健康に過ごしたい」というビジネスパーソンには、もし見つけたらぜひ選択してもらいたい、と思うメニューである。

食事内容そのものが、前述したように「栄養バランスがよく・適量」とれるようになっている。ラーメンや丼物やカレーライスやスパゲティなどの「一皿料理」を食べるよりも健康的だ(「一皿料理は不健康!」だというわけではないが、そればかり続けていると健康を害するリスクは高い)。

筆者がビジネスパーソンにスマートミールを勧める理由は、そこにあるのではない。スマートミールを手に取って、「バランスよく・適量」の食事とはどういう見た目であるのかを、まず目で見て学んでほしい。全体の量はどのくらいなのか(たぶん自分が考えている物よりも少ないのではなかろうか)、ご飯の割合はどのくらいなのか、主菜(魚や肉類)の量はどうか、副菜(野菜や芋類)が意外に多いこと、などがわかるだろう。

次に、舌で味わって「適正な味付け」を知ってほしい。ふだん食べている食事よりもかなり薄味だろう。最初は物足りなく感ずるだろうが、一食たべ終わるころには「それぞれの素材の味がわかる」ようになるだろう。何度か食べて慣れてくると、今まで食べていた「一皿料理」の味が濃すぎることに気がつくだろう。今後、「健康のための食塩濃度」はさらに低くなることが推測される。少しずつ慣れておくことがとても大切になる。

大戸屋「たっぷり野菜と豚の蒸し鍋定食」890円(税込み)

そして最後に、スマートミールを食べ終わったあとの満腹感を「おなか」で覚えよう。適量というのは「もう食べられない」という量ではけっしてない。逆に「ぜんぜん物足りない」というほど少なくはない。そして、バランスのよい食事は、食後に満腹感だけではなく満足感もあるはず。そういう感覚を「おなか」で覚えるのだ。

スマートミールは健康な食事という物を「目と舌とおなか」で身につけさせてくれる。

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