2024年11月22日(金)

ビジネスパーソンのための「無理なく実践!食育講座」

2019年5月8日

目で、舌で、おなかで、覚える「健康な食事」

このスマートミールは、まだ「どこでも食べられる」という状況ではない。しかし、「食べ物にばかり気をつかってはいられない」「ふだんの仕事に忙しくて栄養のことなど勉強する時間はない」でも「できるだけ長い間健康に過ごしたい」というビジネスパーソンには、もし見つけたらぜひ選択してもらいたい、と思うメニューである。

食事内容そのものが、前述したように「栄養バランスがよく・適量」とれるようになっている。ラーメンや丼物やカレーライスやスパゲティなどの「一皿料理」を食べるよりも健康的だ(「一皿料理は不健康!」だというわけではないが、そればかり続けていると健康を害するリスクは高い)。

筆者がビジネスパーソンにスマートミールを勧める理由は、そこにあるのではない。スマートミールを手に取って、「バランスよく・適量」の食事とはどういう見た目であるのかを、まず目で見て学んでほしい。全体の量はどのくらいなのか(たぶん自分が考えている物よりも少ないのではなかろうか)、ご飯の割合はどのくらいなのか、主菜(魚や肉類)の量はどうか、副菜(野菜や芋類)が意外に多いこと、などがわかるだろう。

次に、舌で味わって「適正な味付け」を知ってほしい。ふだん食べている食事よりもかなり薄味だろう。最初は物足りなく感ずるだろうが、一食たべ終わるころには「それぞれの素材の味がわかる」ようになるだろう。何度か食べて慣れてくると、今まで食べていた「一皿料理」の味が濃すぎることに気がつくだろう。今後、「健康のための食塩濃度」はさらに低くなることが推測される。少しずつ慣れておくことがとても大切になる。

大戸屋「たっぷり野菜と豚の蒸し鍋定食」890円(税込み)

そして最後に、スマートミールを食べ終わったあとの満腹感を「おなか」で覚えよう。適量というのは「もう食べられない」という量ではけっしてない。逆に「ぜんぜん物足りない」というほど少なくはない。そして、バランスのよい食事は、食後に満腹感だけではなく満足感もあるはず。そういう感覚を「おなか」で覚えるのだ。

スマートミールは健康な食事という物を「目と舌とおなか」で身につけさせてくれる。


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