2022年8月15日(月)

海野素央の Democracy, Unity And Human Rights

2019年8月13日

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海野素央 (うんの・もとお)

明治大学教授 心理学博士

明治大学政治経済学部教授。心理学博士。アメリカン大学(ワシントンDC)異文化マネジメント客員研究員(08年~10年、12年~13年)。専門は異文化間コミュニケーション論、異文化マネジメント論。08年と12年米大統領選挙で研究の一環として日本人で初めてオバマ陣営にボランティアの草の根運動員として参加。激戦州南部バージニア州などで4200軒の戸別訪問を実施。10年、14年及び18年中間選挙において米下院外交委員会に所属するコノリー議員の選挙運動に加わる。16年米大統領選挙ではクリントン陣営に入る。中西部オハイオ州、ミシガン州並びに東部ペンシルべニア州など11州で3300軒の戸別訪問を行う。20年民主党大統領候補指名争いではバイデン・サンダース両陣営で戸別訪問を実施。南部サウスカロライナ州などで黒人の多い地域を回る。著書に「オバマ再選の内幕」(同友館)など多数。

モラー証言から国民の関心をそらす

海野 トランプ大統領は下院監視・政府改革委員会のカミングス委員長に対しても人種差別発言をして攻撃しています。カミングス委員長はアフリカ系です。モラー元特別検察官の議会証言から国民の関心をそらすために、カミングス委員長を攻撃したとみてよいでしょうか?

コノリー その通りです。トランプはカミングスに対して人種差別発言をしてモラー証言から国民の関心をそらしました。

海野 トランプ大統領は人種差別発言はモラー証言よりもメディアから注目を浴びるだとうと、本能が働いたのでしょうか?

コノリー そうです。トランプはどのようにして自分が注目を浴びることができるのか、とてもよく理解しています。

海野 モラー元特別検察官の議会証言をどのように分析しますか?

コノリー 議員からの質問に対して、モラーは即座に回答することができませんでした。その結果、彼は(ロシア疑惑をまとめた)報告書のすべてを把握していないという印象を与えてしまいした。期待値が大きかっただけに、期待外れだったと言う人もいます。しかし、モラーのスタイルで判断を下してはいけません。モラー証言の中味に注目するべきです。彼はトランプの犯罪の可能性について言及しています。

海野 最後に安倍総理とトランプ大統領の関係についてお聞きします。安倍総理は夏の参院選でトランプ大統領とのツーショット写真を使ってアピールをしました。トランプ大統領は人種差別発言をしています。仮に米国民がその写真を見たら、彼らは安倍総理がトランプ大統領の人種差別発言を支持していると解釈する可能性はありますか?あるいは、日本国民が人種差別者を支持していると捉える可能性はありますか?

コノリー それらの可能性は高いでしょう。日本国民は安倍総理がトランプ大統領に接近していることで自分たちがどのように米国民からみられるのかを考える必要があります。安倍総理は一線を越えたと思います。トランプとあまりにも距離が近すぎます。米国民の多数派は反トランプです。日本国民も人種差別者だとみられます。民主党は政権を奪還したら、彼(安倍総理)や次の総理に冷たく接するでしょう。

  
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