2024年11月22日(金)

世界潮流を読む 岡崎研究所論評集

2012年4月17日

 従来から、米国ではハーバード大学 Belfer Center など、一部に中国を代弁する学者がおり、そうした人々の主張には中国の意向が働いていることが十分推測できました。ところが最近は、そうした傾向の論文が米国の言論界に数多く見られるようになってきており、関心を持たざるを得ません。

 米国内の諸研究所や研究者による種々のアジア問題、米中関係のアカデミックなプロジェクトに、中国が多大の援助を行っていることは事実であり、合法的なことでもあります(日本も及ばずながら同様のことをしています)。しかし、その結果、論文の謝礼、中国への旅費、滞在費などで、学者や研究者が中国から資金的恩恵を受けていることは否定できず、ある意味で研究所や研究者が中国に取り込まれているということも、事実と言えるでしょう。

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