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2020年1月8日

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 昨年のCESからラスベガス・コンベンション・センターのパーキングロットにユニークなブースを展開して話題になっているグーグルが、今年も同じ場所で同社の製品やサービスを紹介した。昨年はブースの2階部分に遊園地のような電車を走らせて話題になったが、今年はブースの後方に滑り台を設置、ボールプールの中に飛び込む、という昨年同様遊心に満ちたブースとなっていた。7日朝にはこのブースで記者会見が行われ、強化されたアシスタント機能が発表された。

 

 グーグルネストやデバイスの機能を使ったグーグルアシスタントの利用者は世界で5億人に達したという。今後もより多くのデバイス、言語でのサービスを展開する予定だが、そのためにアシスタント機能の強化も行われている。

 

 グーグルが掲げたのは

1、Simplify

 グーグルネストなどのハブとスマート家電を組み合わせたコマンドに予約機能を追加、「明日の朝7時にコーヒーマシンを起動」とコマンドすれば、朝一番に出来立てのコーヒーを飲むことが出来る。

2、Smart Home

 アンドロイドのアプリであるスティッキーノートを、例えばスマート冷蔵庫のスクリーンなどにも表示できるようにした。これにより、家族にその日の予定などを伝言板のように簡単に伝えることが出来る。これはHousehold Noteと名付けられている。さらに家族や友人などにワンタッチで電話が出来るスピードダイヤル機能を追加。これはHousehold Contactという名称。

3、Speech Technology

 文章の読み上げ機能であるスピーチをアップグレードし、「人間が話すレベルのスピーチ」にした。実際のデモでも普通に人が喋っているような自然でスムーズな読み上げだった。音声読み上げはいかにも機械が話しているような棒読み、イントネーションのないものが多かったが、グーグルのスピーチはかなり人間に近いものになっていた。また翻訳機能も利用でき、英語の文章をフランス語に翻訳して読み上げることも可能だ。現在42の言語に対応しているという。この機能、例えば英語の語学学習などにかなり役立ちそうだ。高い英語教材を買わなくても、ネイティブの英語で読み上げてくれるため発音の練習になる。

4、Privacy

 いかにプライバシーを守るか、というのはコミュニケーションを扱う企業にとっては重要な課題だ。今年28年ぶりにCESに登場したアップルは、プライバシー保護担当役員がパネルディスカッションで顧客のプライバシー保護のために企業ができることについて語るなど、コネクティビティが高まる中でプライバシーの問題への注目度も上がっている。グーグルもプライバシー保護機能を高め、より安全で安心なサービスの提供に務める、としている。

5、Voice

 ボイスコマンドもまたスマートホームハブへのコマンド、車内コミュニケーションシステムへのコマンドなどで重要視されている分野だ。しかしアマゾンエコーの利用者が、子供が「○○が欲しい」と言ったことに反応し、勝手に注文してしまう、といった問題も起きた。世界中のアンドロイド利用者は10億人に達しており、日常会話をハブが拾ってしまう、という問題に対処する必要性がある。

 これらの機能強化を加えつつ、グーグルアシスタントは更に様々なデバイスに広がっている。例えばテレビにアンドロイド機能を追加するアンドロイドTVでは、画面にアンドロイドアプリを表示してインターネットに接続し、PCのように利用することが出来る。

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