2024年4月20日(土)

Wedge REPORT

2012年5月18日

 同社後藤勇社長は「商品力と販売力のセットでないと海外では売れない。バブル崩壊で経常赤字の時期もあったが、役員の報酬を部長クラスより下げるなど、身を削って原資を生み出し、将来に向けて販売体制の強化を図った。トップが危機感を示さないと会社も変わらない」と語る。

 経済産業研究所の中島厚志理事長は「経済の成長と中間層の増加により途上国では消費が拡大している。かつて途上国は先進国への輸出に依存していたが、逆転現象も見られる。先進国にとって、新興国の高成長の取り込みがますます重要」と見る。

 日本のGDPに占める輸出額の割合(輸出依存度)は約14%(10年)。お隣の韓国、中国に比べてもかなり低い。産業空洞化とはいえ、内需偏重の証しともいえる。

 世界のGDPに占める日本の割合は約9%(10年)。約18%を記録した95年に比べ、日本市場の比重は著しく低下した。世界の市場を考慮しない余裕はない。

◆WEDGE2012年5月号より

 

 

 

 

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