1月20日付ウォールストリート・ジャーナル紙は「北大西洋条約機構(NATO)こそが平和評議会だ」との社説を掲げ、トランプ大統領が提案した平和評議会に疑問を呈し、同大統領が批判しているNATOこそがその役割を果たしうる、と指摘している。概要は次の通り。
トランプ大統領の最新の考え方は、彼が世界の多くの国々を招請して「平和評議会」を作り出す、というものだ。トランプ大統領は、早ければダボスの世界経済評議会でその署名式典を開催するかもしれない(注:1月22日にダボスで署名・設立式典を開催。正式に発足)。
平和構築には賛成だが、このトランプ大統領のアイディアはもう少し肉付けが必要だろう。平和評議会の役割に関するトランプ氏の当初の考え方は、ガザの和平計画の進捗を監督するということだった。ガザに関心を持つ多くの国々が、ガザを新たなリビエラでは無いまでも居住可能な場所に再建するために、代表者を送ることが想定されていた。
評議会は、ガザの再建にとりかかる前に、ハマスの武装解除という難題を抱えることになる。しかし、ブレア元英国首相を創設執行委員会のメンバーに招請するというのは、刺激的な選択だった。トランプ氏は委員長になる。この評議会のアイディアは昨年11月に国連安保理で承認された。
しかし、招待が出される中で、トランプ氏は評議会のマンデートをガザよりずっと幅広いものと見ていることが分かった。ガザにほとんど関心のない世界中の国々が招待を受けた。
それは、カナダ、豪州、インド、ハンガリー、アルゼンチンといった、ガザから遠く離れた国々を含んでいる。ロシアでさえ招待された。そして、プーチンの帝国主義的野望の相方であるベラルーシもだ。
プーチンは、世界平和という名を冠したものに参加する前に、ウクライナに熱戦を仕掛け、西欧に冷戦を仕掛けることを止めるべきだったろう。ロシア大統領府のペスコフ報道官によれば、ロシアはこの提案の全ての詳細を検討しており、全てのニュアンスを明確化するため米国と連絡を取ることを希望している。
トランプ氏は国連の代替物を考えているのだろうか。ロシアまたは中国の国連安保理における拒否権に制約されない民主主義国連合は、何か良いことが出来るかもしれない。
