2026年1月13日(火)

世界潮流を読む 岡崎研究所論評集

2026年1月13日

 米国のシャヒーン上院議員とマコーネル上院議員が昨年12月22日付けワシントン・ポスト紙への寄稿において、ウクライナ戦争が長引いているのはプーチンが決定的勝利を収められないからで、米国は、ウクライナが勝てないなどと思い込まずにウクライナを明確に支援すべきだ、と論じている。要旨は次の通り。

ロシアによるウクライナへの空爆で損傷したアパート(ロイター/アフロ)

 バイデン大統領が最初にウクライナに要請された時に戦闘機、防空装備、長距離兵器等を供与していたら、ウクライナが決定的勝利をおさめ、永続的平和を獲得していた可能性は十分ある。

 結局、これまでの米国の支援は遅すぎた上に、少なすぎた。こうした米国の躊躇はプーチンの侵略を長引かせた。

 トランプ大統領は、前任者が2022年に犯した間違いを繰り返してはならない。

 ロシアは途轍もない経済的代償を払いつつある。エネルギー・インフラが攻撃されたために、石油・ガス収入は30%以上も減少、ロシア企業のおよそ4分の1は破産するか、破産のリスクを抱えており、ロシアは経済的に苦しい状況にある。ただ、戦争を長引かせることはできる。

 プーチンは戦略としてではなく、決定的勝利を収められないために戦争を長引かせている。プーチンは、時間稼ぎが西側に亀裂をもたらすと期待している。

 こうした中、米国は欧州の同盟国と連帯すべきだ。平和の経済的果実があるとしたら、それは経済的に破綻した遅れたロシアではなく、進取の気性を持つ西側志向のウクライナや新たに影響力を増した欧州との協力にある。

 交渉による戦争の終結として唯一実行可能で実証済みの道は、ウクライナの立場の強化だ。プーチンはウクライナの主権自体を否定しており、その野望はバルト諸国その他に及んでいる。


新着記事

»もっと見る