2022年12月8日(木)

From LA

2020年5月12日

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土方細秩子 (ひじかた・さちこ)

ジャーナリスト

ボストン大学コミュニケーション学部修士課程終了、パリ、ロサンゼルスでテレビ番組製作に携わり、1993年より米国でフリーランスのジャーナリスト活動を行う。

感染拡大の懸念も

 このような全体的な経済負担が既に限界であり、経済を少しづつ再開させて人々の不満も財政の不足も補っていくしかない、というのが現状なのだ。ただし突然の再開で人々はやや興奮状態にあり、再び感染が拡大してしまう恐れもある。

 例えば9日に再開されたゴルフコースでは、朝6時前から既に人々が詰めかけていた。一応「顔を覆ってプレーする」「他人のクラブやボールには触らない」「家族同士であっても2メートルの社会的距離を保ってプレー」といったルールはあるのだが、守っている人はほぼ皆無と言っても良い。再開された、イコール安全、のように受け止めている人がほとんどのように見受けられる。

 筆者の知人もさあ再開だ、ゴルフに行こう、と誘ってくるのだが、この知人、3月のまだロックダウンになる前にこちらから誘ったところ「危ないから行かない」と言っていたのである。ちなみにその時点での1日の感染者数は300人程度。今の方が危ないのだが、理解しているのかどうか。

 1カ月以上に及ぶロックダウンは人々の精神を疲弊させている。それが一部解除となったことで必要以上に弾けてしまっている人もいる。スウェーデン方式でロックダウンをあまり遵守せず普通に近い生活を続けていた人(筆者も含む)もいる一方で、頑なに守っていた人々の反動がちょっと怖い、と感じる今日この頃なのである。

  
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