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2020年10月17日

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世界保健機関(WHO)は16日、抗ウイルス薬「レムデシビル」が新型コロナウイルス患者の生存率にほとんど影響を及ぼさないとする研究結果を発表した。

レムデシビルは元々、エボラ出血熱の治療薬として米ギリアド・サイエンシズが開発した。新型コロナウイルスに効果があるとされ、最近ではアメリカのドナルド・トランプ大統領の治療にも使われた

ギリアドは声明で、WHOの研究はその他の研究と「一貫性がなく」、内容もピアレビュー(査読)を受けていないものだとして、研究結果は認められないとしている。

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WHOの臨床試験では、レムデシビルのほか、抗マラリア薬「ヒドロキシクロロキン」、抗ウイルス薬「インターフェロン」、エイズ治療に使われる「イオピナビル」と「リトナビル」の組み合わせの4つの治療法について効果を調べた。

これらの治療法は全世界30カ国以上の病院500軒で、1万1266人の成人患者に投与された。

その結果、いずれの治療薬も患者の生存率や入院日数に大きな影響を与えないことが明らかになった。ただし、この研究結果はまだ査読を受けていない。

WHOの研究結果は、ギリアドが独自に行った研究とは異なる。約1000人が参加したギリアドの研究では、レムデシビルを投与された患者は、プラセボ(偽薬)を投与された患者よりも回復が5日ほど早かったという。

WHOのソウミャ・スワニナサン博士は、WHOはこの実験結果を受けて「次を見越している」と話した。

「モノクローナル抗体を使った治療法、免疫療法、そしてここ数カ月で開発された抗ウイルス薬などに注目している」

イギリスで様々な治療法の効果を調べる大規模な臨床試験を主導するオックスフォード大学のマーティン・ランドレイ教授は、WHOの研究結果は「重要かつ熟慮に値する」ものだと話した。また、レムデシビルについてはコストや手に入りやすさなどがすでに懸念点になっていると述べた。

ランドレイ教授は、COVID-19には大規模かつ低コストで、平等な治療法が必要だと説明。パンデミックの最悪の事態に備えるためには、WHOが行ったような任意抽出の実験が必要だと話した。

アメリカの食品医薬品局(FDA)は5月にレムデシビルの緊急使用を認可。その後、イギリスなど数カ国でもCOVID-19治療での使用が認められた。

イギリスの集中治療室では、COVID-19患者に廉価のステロイド薬「デキサメタゾン」を投与している。

BBCのジェイムズ・ギャラガー保健・科学担当編集委員は、世界中の科学者が既存の治療薬をかき集めてCOVID-19への効果を試しているが、これまでに効果が認められたのはデキサメタゾンだけだと説明。

また、新しい治療法にも注目が集まっているものの、新しいことは「高価」ということでもあり、誰がその治療を受けられるのかという疑問が出てくると述べた。

(英語記事 Remdesivir 'has little effect' on Covid survival

提供元:https://www.bbc.com/japanese/54581122

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