中国のこのような資源外交が中国のイメージダウンをもたらすのは、必然と言ってよいでしょう。その上、中国の強引なやり方は、アフリカなどの資源国の反発を買っているとも報じられています。しかし、中国の資源外交は、中国なりの戦略的考慮から実施されており、このようなマイナス面があるにせよ、今後とも、このような資源外交を強引に継続することが予想されます。
中国による資源獲得への活発な動きというと、日本も遅れてはならない、という論調が出て来がちです。しかし、中国の資源外交には、この論説が指摘するような特徴があるので、同じ土俵での競争とはならないことを、まずよく認識すべきです。また、中国の強引なやり方が資源国の反発を買っているのですから、慌てふためく必要もあまりないと言えるでしょう。
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