このうち岡山を本拠とするのが、RSK、OHK、TSCの3局で、RNCとKSBは高松に本社を置く。役職員数を見ると、先発2局にOHKが3ケタを上回り、残り2局は2ケタ台半ばから後半だ。5局ともこの十数年、採用抑制と人員削減を進めてきた。草創期の大量採用組は定年を迎え、もういない。その補充は最小限に留めた結果、役職員数がピーク時の6割ほどになった局もある。
そんな中で悩ましいのが「局の顔」とも言えるアナウンサー、特に女子アナの採用だ。 「岡高地区」各局の女子アナ事情を見ると、なかなか面白い。女子アナのうち半数以上が地元出身だったのは、RSKとRNCの2局。ともに女子アナは12人だが、RSKは7人、RNCは6人だった。しかも岡山市に本社を置くRSKは7人すべて岡山県出身者、高松市のRNCは6人全員香川県で、電波のように相互乗り入れはなかった。KSBは7人、OHKは6人、TSCは4人の女子アナがいるが、3局とも地元出身者は1人だった。高松のKSBのみ相互乗り入れ精神ゆえか、岡山県備前市の女子アナを採用していた。
各局とも意図した結果ではないのかもしれないが、首都圏や関西圏出身を含めた各局アナから東京、大阪を目指す女子アナが出てくるのか。いったん決断すれば、京一郎夫婦ではないが、場合によっては全国ジプシー生活の覚悟を持たなければならないだろう。それよりは温暖な瀬戸内でとの選択のほうが、正しいのかも…。
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