Wedge SPECIAL REPORT

2022年3月7日

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鈴木智彦 (ともひこ・すずき)

フリーライター

1966年北海道生まれ。日本大学芸術学部写真学科除籍。雑誌・広告カメラマンを経て、ヤクザ専門誌『実話時代』編集部に入社。『実話時代BULL』編集長を務めた後、フリーに。主な著書に『サカナとヤクザ』(小学館文庫)など。

「Wedge」2022年3月号に掲載され、好評を博している特集「魚も漁師も消えゆく日本 復活の方法はこれしかない」記事の内容を一部、限定公開いたします。全文は、末尾のリンク先(Wedge Online Premium)にてご購入ください。

 道南地区は北海道観光でも屈指の人気エリアだ。北海道新幹線に乗れば東京から4時間弱で北の大地に降り立てる。五稜郭やレンガ倉庫、松前城などの史跡もあり、夜景や温泉も有名である。なにより近隣の漁港に揚がる海の幸は新鮮でうまい。ウニ、カニ、アワビ、ボタンエビ、ホタテ……。JR函館駅前の朝市は全国的なブランドで、海鮮料理は函館観光の目玉だ。

 だが、道南の漁業は大きく様変わりしている。かつて函館の名物はスルメイカだった。漁期になると夜の海にイカ釣り船の灯りが並んだ。だがスルメイカの水揚げはどんどん減り、この10年間で約20分の1に落ち込んだ。

かつてスルメイカの街だった北海道・函館は、漁獲減とコロナ禍で二重苦の最中にあった(筆者撮影)

 「昔、函館では朝食にイカ刺しが出た。おいしく、安価で、大量にスルメイカがあったからです。でも今はほとんど獲れない。乱獲や水温の上昇、中国や韓国の漁船による違法操業など、原因はいろいろ考えられますがハッキリしません。代わりにブリの水揚げが増えたのでブリ・バーガーなどが考案されてます。なかなかおいしいですよ」(函館新聞社・山崎大和副部長)

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