2024年11月22日(金)

社食に企業の想いあり

2013年4月18日

 「配膳がスピーディーとはいえ、フロアが広いので受け取ってから席に着くまで最大で50メートルぐらい歩かなければならない。そうすると少し食事が冷めてしまうでしょう? だから、食器はなるべく温めておいてと食堂スタッフの方にはお願いしています」(髙山部長)

 髙山さんがここまで気がつくのは、入社以来31年間で25年にわたって総務部で社員食堂運営に関わってきたこと、また、資材部門のバイヤー時代から数々の取引先社員食堂で食事をする機会に恵まれた経験があるから。そのこだわりは、まだまだある。

「社食の神様」とも評される、髙山源一総務部長

フリーアドレス制だから
社食でコミュニケーションを

こちらは和を感じさせるスペース。テーブルはグループでも座れる大きなものになっている

 配膳スペースで食事を受け取った後は、これも4箇所に分かれている食事スペースへ。1人用の席もあれば、グループで座れる大きなテーブルも、また、4つのスペースそれぞれで、カフェらしい仕様だったり、和を感じさせる趣があったり、雰囲気が違う。フロアの全方角に着席スペースがあるので、いろいろな景色を楽しめるのもうれしい。テラス席からは晴れると東京スカイツリーが見えるという。

 同社は社員約5,000人のうち、営業職など約75%が自分の席を持たずに仕事をする「フリーアドレス」制を導入している。そのため社内のほとんどの場所で無線LANが使用でき、もちろん社食でも仕事ができる。情報を扱う企業らしく、社食のカウンター席には、セイフティワイヤーキーが備えられているのも印象的だった。


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