2024年11月25日(月)

社食に企業の想いあり

2013年4月18日

 日本HPでは、これまでのオフィスでも社員食堂を設けていたことがあるが、今回の本社ビル設立にあたり社食サービスについて何社かを検討した。最終的にエームサービスに決めた理由のひとつについて髙山部長は「相性が良かったからですよ」と話す。

鶏肉の柚子香味噌焼きセット。ヘルシーメニューにも力を入れている

 「弊社はグルメな社員が多いんです。営業の人なら外でおいしいものをたくさん食べているし、もともとコンピューターの仕事を志望する人たちは新しいもの好きが多いから食に関しても貪欲。外食と同じか、それ以上においしいものを食べたいと思っているし、メニューを増やしたり工夫したり飽きさせないことも必要です。また、例えば味噌を40グラム使うラーメンのメニューがあったときに、うちの社員は、ほとんどが、デスクワークでヘルシー志向の人が多いので12~3グラム程度じゃないと『味が濃い』と思ってしまう。社食の委託企業さんの中には、『社のルールだから調味料の量は変えられない』という会社さんもあるけれど、エームサービスさんは融通をきかせてくれる」

 日本HPの社員食堂の支配人を務める宮地一郎さんは、現在33歳ながら学生時代にソムリエの資格を取ったという珍しいスタッフ。同社の社食は21時まで利用することができ、客を招いた会食の席を設けることもできる。もちろん、夜はアルコールOKだ。

企業の裏が見える?
学生は社員食堂を見学せよ

 カフェテリア風のスペースで、食事を取っていた広報部の塩原永里子さん(25)と平尾正裕さん(56)。親子ほどに年の差がある2人だが、同社では珍しくない光景だという。平尾さんはこう話す。

 「就職活動で会社を見学に来た大学生の女の子が、社員食堂を見て『いい会社ですね』と言っていました。サービスもいいですが、食べている社員の表情がみんな明るいって」

 社員食堂を見れば、会社がわかる。案外、正しいような気がする。

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