2022年12月10日(土)

天才たちの雑談

2022年8月18日

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人類の歴史は
エネルギーを中心に変化する

江崎 皆さんのお家にあるプリンターというのは、データを渡すと印刷して紙を出してくれます。印刷物を印刷所で印刷して配達するという過程は要らない、というのを皆さんも気付いているわけです。20年前にまだ写真の印刷所が街にありましたよね。

 実はコンピューターもそうで、40年ぐらい前は学校の教室ぐらいの大きさだったんです。ですが現在、スマホの本当のサイズは指先ぐらいになりました。他はバッテリーとディスプレイですからね。

黒田 ディスプレーがなくなり、バッテリーが無線給電になれば、スマホは本当に小さくなります。ポケットに入れる必要もなくなります。

江﨑 「そもそもモノを持って動かすということをやめられるのではないか」を実現したのがコンピューターなんです。情報にすればモノでなくてもいい、ということに人々が気付き始めている。物流形態が根本的に変わります。そうすると、持ち歩いているスマホのような「エンド」のところで、エネルギーをどう確保するのかが、生きていく上でとても重要になります。

黒田 エネルギーも宇宙から来るようになるかもしれません。

江崎 空気がないから、宇宙はすごくエネルギー効率が良い。宇宙で発電し、それをマイクロ波で地上に送るんです。

川原 地球の太陽光は曇ると発電効率が下がりますが、宇宙は毎日快晴です。海上などに受電設備を置き、そこにマイクロ波で送る形ですね。何十年もプロジェクトが走っていて、発電をしてマイクロ波に変えて送るところまでは実はできています。

黒田 昔から、人類が戦争をする理由はエネルギーでした。イノベーションも、エネルギーの利用の仕方や、効率の上げ方でした。人類という観点から見ると、エネルギーをどうするかという問題が最も重要なのです。だから10年後、20年後も技術や社会はエネルギーを中心に変わっていくのかもしれません。

 
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漂流する行政デジタル化 こうすれば変えられる
漂流する行政デジタル化 こうすれば変えられる

コロナ禍を契機に社会のデジタルシフトが加速した。だが今や、その流れに取り残されつつあるのが行政だ。国の政策、デジタル庁、そして自治体のDXはどこに向かうべきか。デジタルが変える地域の未来。その具体的な“絵”を見せることが第一歩だ。

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