習の考えの基本的な問題は、法の支配であろう。今年の始め、改革派の新聞は、立憲主義の夢と題して、中国が法の支配を通じて、自由かつ強力な国家となることを論じようとした。が、最後の段階で、検閲によって、このタイトルは削除された。
中国の夢の達成には、まだまだ、長い道のりがあるようである、と述べています。
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習近平が、「中国の夢」を繰り返し強調していることは、確かに、従来の共産党の神学的用語を使った晦渋な演説とは違うところです。
上記は、「中国の夢」で、習近平が何を言おうとしているかを分析した社説です。習近平は、中国の夢を理想としつつも、より高い理想として共産主義を掲げているということです。
これでは、この論文の言う通り、「中国の夢」から、改革を読みとることは不可能で、少なくとも共産主義体制の維持、そして、偉大なる中華帝国の復帰を夢見るナショナリズムしかないことになります。おそらく、この論文の指摘はその通りなのでしょう。
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