2024年10月11日(金)

BBC News

2024年10月11日

7月に子供向けダンス教室で刃物襲撃事件があり、少女3人が殺された英イングランド北西部サウスポートを10日、ウィリアム皇太子とキャサリン皇太子妃が訪問し、少女の遺族らと非公開で面会した。

皇太子妃にとっては、がんの化学治療を終えてから初の、外出と面会を伴う公務だった。

王室筋によると、キャサリン妃はウィリアム皇太子と共に、地元コミュニティーへの「支援、共感、思いやり」を示すために参加を決めたという。

夫妻はまた、事件現場で救助活動にあたった緊急サービス職員たちとも面会した。

キャサリン妃は今年1月、ロンドン中心部の私立病院に入院し、腹部の手術を受けた。手術の内容は明らかにされておらず、がん関連ではないとの説明があった。

しかし3月に、がんの診断を受けて治療の初期段階にあると発表された。

その後、6月の国王の公式誕生日を祝うパレード「トゥルーピング・ザ・カラー」や、7月のテニスのウィンブルドン選手権など、いくつかの行事には参加したものの、1年のほとんどを公務から離れて過ごしてきた。

9月には化学療法が終わったと動画で報告し、公務復帰に向けた打ち合わせを開始していた。

サウスポートの事件は7月29日に発生した。

米歌手テイラー・スウィフト氏をテーマにしたダンス教室に刃物を持った男が押し入り、子供3人を殺害したほか、子ども8人と大人2人を負傷させた。

この事件では、17歳のアクセル・ムガンワ・ルダクバナ被告が殺人罪などで起訴されている。

事件後にはイングランドや北アイルランドの各地で、事件に抗議すると称した抗議運動が起こり、暴動に発展した。

その多くは、事件発覚後に拡散された偽情報や極右の主張にあおられたもので、モスク(イスラム教の礼拝堂)や移民の宿泊施設が標的となった。

一連の暴動でこれまでに数百人が起訴され、大勢が有罪判決を受けて収監されている。

提供元:https://www.bbc.com/japanese/articles/c625659plwyo


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