2024年10月14日(月)

BBC News

2024年10月14日

パレスチナ自治区ガザ地区中部で13日、避難民がシェルターとして使っている学校をイスラエル軍が攻撃し、少なくとも15人が殺された。ガザ当局が発表した。

イスラム組織ハマスが運営する民間防衛当局によると、ヌセイラト難民キャンプ内の学校が攻撃を受け、多くの家族が全滅し、数十人が負傷した。

イスラエル国防軍(IDF)は、この報告について調査中だと発表した。

このほか、ガザ北部の街角で遊んでいた子供た5人がドローン(無人機)による攻撃で死亡したと伝えられている。

民間防衛隊の広報担当は、ガザ各地から避難してきた数百人が避難しているアル・マフティ学校への攻撃で、少なくとも50人が負傷し、十数人が死亡したと述べた。

ガザではここ数日、北部が紛争の中心になっている。イスラエル軍は大規模な地上作戦の一環として、1週間以上前から攻撃を強化している。ガザ当局によると、これまでに数百人が死亡している。

ベイトハヌーン、ジャバリア、ベイトラヒヤの住民らは、近くのガザ市から孤立していると報告している。一方、イスラエル軍の戦車が複数、ガザ市の郊外で目撃されている。

この地域の病院では物資が不足しているが、世界保健機関(WHO)は赤十字との共同作戦で、9日間かけて取り組んだ結果、2カ所の病院で物資を補給したと発表した。

死亡が伝えられている子ども5人については、北部アル・シャティ難民キャンプで遊んでいたところを、イスラエルに空爆されたと報じられている。

攻撃後の生々しい映像には、10代の少年のものと思われる血まみれの遺体が複数映っている。そのうちの1人は、数個のガラスのビー玉を握りしめているように見える。

BBCの特派員が得た現場情報によると、道を歩いていた人たちがドローン攻撃に直撃され、複数の子供が死亡したほか、7人が負傷した。

その後の映像には、白い布に包まれた少年5人の遺体が床に並べて置かれる様子が映し出された。

ラミという名の少年のおばは、思いのこもった追悼文をソーシャルメディアに投稿した。この女性によると、家族は戦火を避けてジャバリアの自宅から「安全な地域」に避難を余儀なくされた後、アル・シャティに引っ越したという。

IDFは、この件に関する質問にはまだ回答していない。

ハマスが運営する保健省は、この1年間の戦争で4万2000人以上が殺されたと報告している。

ガザ地区の人口240万人のうち約190万人が避難を余儀なくされ、その多くは避難のために何度も移動を強いられた。

戦闘は昨年10月7日、ハマスがイスラエル北部を襲撃した後に始まった。この攻撃によりイスラエル北部では約1200人が死亡し、200人以上が人質となった。

(英語記事 Israeli shelling of Gaza school kills at least 15

提供元:https://www.bbc.com/japanese/articles/cwy9k2v2yyjo


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