うつ病蔓延時代への処方箋

2014年1月29日

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 呼吸に意識を集中させることで不安や恐怖の感情から意識が離れるという、瞑想に入る前の効果もあります。副交感神経が優位になり、リラックスしていきます。さらに瞑想すれば脳内でドーパミンが分泌され気分がよくなる。ストレスが解消される実感が味わえるはずです。深く呼吸をしながら瞑想に入ります。意識を呼吸に集中するだけでも瞑想を深めていくことができます。ひとつのことに集中していくことが大事で、これを毎日2回できれば30分、10分でもいいので繰り返していくうちに落ち着いた心を取り戻していけるのです。

イヤな仕事もため息でポジティブにできる

―― すこし乱暴な表現ですが、「瞑想=呼吸法+自分を客観視」ということすね。自律神経は意識できませんが呼吸だけは意識して腹式呼吸をすることができる。何か問題が発生したら深い呼吸が大切。ストレスが溜まってきたら瞑想して心の落ち着きを取り戻すといい、というわけですね。

本田:会社でイヤな仕事をしなければならない時、思いっきりため息をついてください。もちろん、周囲に気をつけてください。心証を悪くしてしまいますから。息を長く深く吐けばリラックス効果が高まり、イヤな仕事もポジティブに臨めます。ため息は、メンタル的には推奨すべきことです。

 瞑想で目指すのは「無」ですが、そこまでいかなくても、深く呼吸をしながら瞑想していくことで、いろいろな考えが巡ってきます。それを無理に消そうとしないで思考を雲の塊のようにとえて、少し離れたところから塊を観察する。これができるようになれば人生が変わります。怒りや悲しみも、単純な塊としてみることができ、うつ病の要因と思われるあらゆる状況から解放されるでしょう。

 毎日の繰り返しです。瞑想はトレーニングです。趣味ととらえてもいいし、3分でもいい。できるだけ瞑想を意識する回数を多くして、心を内側に向けるようにすることが大事です。パソコンのスイッチを入れて立ち上がるまで、電車の中、お風呂の中で呼吸を感じましょう。

―― 薬を服用しながらでも効果があるのでしょうか。

本田:服用後に眠くなるようでしたら、寝るべきでしょう。起きてから瞑想する時間をもつようにしてください。よく瞑想していると寝てしまう人がいます。覚醒した状態でなければ意識がなければだめです。抗うつ剤などを無理に止めるようには言いません。瞑想で調子が良くなれば、自然に薬も減っていくのではなないでしょうか。

[特集] 「心の病」にどう向き合うべきか


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