ルーズベルトへの徹底的な批判
Ironically, industrial expansion resulting from World War Ⅱ eventually ended the Great Depression, not the New Deal. Indeed, the enormous tax and regulatory burden imposed on the private sector by the New Deal prolonged the economic recovery. P7
「皮肉にも、第二次世界大戦のおかげで鉱工業生産が拡大し、ついに大恐慌が終わったのであり、ニューディールのおかげではない。実際、大型増税や民間部門への大幅な規制強化を実施したニューディールは、景気回復を遅らせた」
ルーズベルト大統領がアメリカの社会を悪くしたという史観を持つ筆者は、ルーズベルトが第二次大戦下で、日系アメリカ人を強制収容所に送った失政も次のように指摘する。
During World War Ⅱ, Franklin Roosevelt ordered the unconstitutional internment of 110,000 Japanese-Americans,（後略） p192
ルーズベルトといえばニューディールと社会科で教わっている日本人の多くにとっては、目からウロコの指摘かもしれない。
筆者は国が過剰に民間部門に介入したニューディールは全くの失敗だと切り捨て、ルーズベルト政権下で導入した社会保障制度も無駄なものとしてやり玉にあげる。そして、矛先はオバマ政権にも向く。
In 2009, President Obama and Congress spent hundreds of billions of dollars on a new so-called stimulus bill. But it, like the New Deal, will only retard economic growth, create market dislocations, and add to the government’s existing massive debt. P89
「2009年にオバマ大統領と議会は、新しいいわゆる景気刺激策に何千億ドルもの資金を費やした。しかし、ニューディールと同じように、経済の回復を遅らせるだけで、市場も壊し政府の多額の債務が増えるだけだ」
