5月11日から3日間、ロシアのプーチン大統領が来日。麻生太郎首相と経済交流や、北方領土問題についても話し合うと見られる。
麻生首相は、4月20日にベトナム共産党のノン・ドク・マイン書記長と、4月6日には、原油安で苦しむベネズエラのチャベス大統領と会談している。
「いつ倒れてもおかしくない」と言われながら、麻生政権には海外からの首脳の来日が絶えない。年明け以降、アイルランド首相、ブルガリア大統領、タイ首相、ウクライナ首相、ベネズエラ大統領らが続いている。最大の魅力は、米サブプライム関連の毒が回っていないとされる日本の資金だ。
しかし、内々の支援要請、協力打診があっても、日本側は「まず国際通貨基金(IMF)と相談してほしい」の一点張り。昨年11月の金融サミットで「IMFに1000億ドル出す」と大盤振る舞いした麻生首相の約束を、防波堤として最大限に活用している。
こういう状況でも、各国来日団は帰国後「日本とのパイプ役は自分」と胸を張り、権力基盤強化を図るから、まるきり無駄足というわけでもないらしい。
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