で、私が規約で「おかしい」と思ったのは、「目的」でした。
以下のように書かれていました。
「この会は…子供の健全な成長をはかることを目的として…」とね。
「どこがおかしいの?」と思われたことと思います。
私はたぶん普通の人とは違い、このように思っていたのです。
「PTAは、会費を払うParent=保護者と、Teacher=教職員のための団体なんだから、『子どもの健全育成』の以前に『保護者と教職員の資質向上』のようなことが目的になるんじゃないの」とね。
で、そんな時期にPTAに設けられた委員会である「PTA規約を見直す会」に関わることになったんです。
で、その会で、私は「目的は会費を払う会員のメリットが前面にでる文言に変えるべき」と主張し、議論の末に次年度の総会に以下の改定案を提案することとなり、無事に決まりした。
「本会は…会員相互の理解と資質向上をはかることを目的とします」とね。はい!
会費分のメリットを求めることは当然
なぜ規約の目的に「会員相互の」と会員を前面にだしたのでしょうか。もう少し詳しく話しましょう。
それは、私のビジネス感覚からでした。
私はすでに会社を興してそれなりに順調な時期でした。ですから会社が業界の何らかの団体に会費を払って入会するとなれば、会費分のメリットを求めることは当然です。
で、入ってみて会費分のメリットを感じなければ「やめる」ことも大人として当然の行為です。
で、PTAも入るか入らないかは自分で決める任意加入の大人の社会教育団体です。だから、会費を払う会員のメリットを前面に出して当然だろうと思ったんです。
任意団体のことは、考えたら当然ですよね。大人の集まりである社会教育団体に対して、子どもの義務教育のように法律で縛ることはないからです。国は大人の教育に対して強制はしないのです。事実、「PTA法」なんてないのですからね。