秋津小学校のおやじたちが集い、児童数の減少で空いた校庭の花壇を借りて「おやじの畑」を21年前にはじめました。
でもすぐに『「うら」の畑』に名前を変えたんです。
名前を変えたいきさつは4月にお話しました。おさらいすると、あるお母さんからの「おやじしか使えないんですか?」との抗議から、お母さんも含めて誰でもが使える名前に変えたんです。他意はなかったんだけど、名前ってむずかしいね。
ところで「おやじの会」は全国にたくさんあります。Googleで検索すると300万件以上ヒットしますから。
しかし、立ち上げ時は元気でも、数年すると衰退するところもあります。
そこで今回は、「おやじの会」の立ち上げ方や、仲間の拡大法、続けるコツなんかを話しましょう。
「おやじの会」の活動は子どもと学校中心で
「おやじの会」の発足は、どこでもだいたい小学校や中学校などの学校区単位です。
その学校区のなんらかの課題を憂えたお父さんたちが集い立ち上げたところが多いです。組織もPTAの内部に位置づいていたり、独立した会であったりとさまざまです。
また会員は、子どもが在校中の現役のお父さんだけだったり、OBおやじも含んだり、さらにはお母さん会員がいるところもあったりで、とても多様です。
おもしろいところでは香川県高松市の「おかみの会」。
市立二番丁小学校には「二小おかみ会」があります。しかものぼり旗もつくり、その旗の「見参」の文字から、やる気満々のおかみ会であることがおわかりいただけると思います。
「二小おかみ会」の旗の右のおかみが根ヶ山里子さん。
里子さんは、「おやじたちを影で支える縁の下の力持ち役に徹していま~す!」と、軽やかにいいましたが、私は「お父さんたちを賢いおかみたちが手のひらの上で躍らせているんじゃない?」と、里子さんの自由闊達さから思いました(里子さん、失礼!)。
で、この「二小おかみ会」もそうですが、全国の「おやじの会」の活動は子どものことや学校と地域の安全確保や学校の環境整備などが中心です。