親になるための学びの場
もちろん「子どもの健全育成」も大切です。しかし、子どもがいるからこそ保護者も、また縁があり秋津小学校でたまたま働いている教職員も会員なんですが、子どもがいなければPTAなどありようがないんだから「子どもの健全育成はあたりまえ」のこととして、まずは「保護者は保護者性を向上させる」「教職員も教職員性を向上させる」ことを目的とするPTAが第一であるべきだろうと思います。
とくに保護者の視点で世の中を見ていると、「産んだだけでは親にはなれないんだなぁ」「親になるべく学ばないとだめなんだなぁ」と思える悲惨な事件が目につきますから。
たとえば、子どもをクルマに置いたまま夫婦でパチンコに夢中になり、子どもが車内で熱中死なんてね、信じられないよね。
だから、「PTAは、親になるための学びをする社会教育団体」だと思うんです。
その意味では先生も同じです。
免許を持っているだけでは先生はやり続けられない。もちろんやめさせられることはないけれど、学び続けないとご自分が満足のいく授業ができない先生になってしまうと思うからです。
だから、「より良い先生になるための資質向上のひとつの団体が先生にとってのPTAであるべきだ」と思うのです。何度も言うけど、先生だって会費を払っているんだからね。メリットがなければ可哀そうじゃん!
それと、完璧な先生なんていないんだから、多様な仕事や生き方をしている保護者の知恵や技術などを借り、より良い授業や行事をつくる学び(こういうあり方を「学社融合」といいますが)をPTAを通してできれば「会費分のメリットを先生も感じるんじゃないか」と思うからです。
何でも言えるように「開く」
で、PTA会長になった際の運営改革の話をしましょう。
冒頭で、「開かれたPTA」と書きましたが、「何を開く」のでしょうか。