もしも日本で、科学的にオスメス込みで7700トン漁獲してもよいのに「禁漁」という措置を獲れば、大騒ぎになったことでしょう。
ここでぜひ気付いていただきたいのは、米国ではメスを漁獲しないこと。そして予防的アプローチを取って将来に備えているということです。
韓国から苦情を受けた日本産ズワイガニ
24年11月、韓国より日本産のメスや基準のサイズに達しないズワイガニ33トンが輸入されたと苦情が来ています。韓国はズワイガニのメスの漁獲を禁止しています。
上の地図をみてわかる通り、日本と韓国は同じ資源を利用しています。ところが一方がメスの漁獲を禁止しているのにもかかわらず、日本が獲っていれば当然不満になります。ましてやそのメスや小さなオスが自国に輸入されてきたとなれば怒るのは当然です。
もし立場が逆だった場合はすぐわかるはずです。大ズワイガニの資源を大切に守り、メスの漁獲は控えるといったことが、ズワイガニ資源を持続的に、国内に適正な価格で提供できるようにするためのカギではないでしょうか?