2025年5月20日(火)

災害大国を生きる

2025年1月25日

能登町

 人口
2023年12月:15,187人
2024年11月:14,369人
住家の被害状況
全壊:254棟
半壊:971棟
一部破損:4,529棟
公費解体
解体率:36.1%

 旧宮地小学校を改装した宮地交流宿泊所「こぶし」は震災以降、ボランティア拠点になっている。校歌が彫られた石板は地震で割れてしまった。

 土砂崩れにより半分が塞がれた状態のままの道路。片側通行の道路や、復旧はされているものの隆起・陥没などの影響で一部が凹んだ状態の道路も多く、雨水が貯留している場所もあった。

穴水町

人口
2023年12月:7,347人
2024年11月:6,927人
住家の被害状況
全壊:388棟
半壊:1,294棟
一部破損:1,658棟
公費解体
解体率:44.1%

 

 海岸の隆起やレジャーの自粛などにより客足が減少し、町内の釣具店などは大きな打撃を受けた。店舗壁面には前向きな言葉が書かれていた。

 のと鉄道の終着駅であり能登半島最北端である穴水駅。土砂崩れなどにより被災したが、4月6日に全区間で運転再開した。美味しいものを表す「まいもん」から「まいもんの里駅」が愛称。

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Wedge 2025年2月号より
災害大国を生きる 積み残された日本の宿題
災害大国を生きる 積み残された日本の宿題

「こういう運命だったと思うしかない」輪島市町野町に住んでいた小池宏さん(70歳)は小誌の取材にこう答えた。1月の地震で自宅は全壊。9月の豪雨災害時は自宅周辺一帯が湖のようになったという。能登半島地震から1年。現地では今もなお、土砂崩れによって山肌が見えたままの箇所があったほか、瓦礫で塞がれた道路や倒壊した家屋も多数残っていた。日本は今年で発災から30年を迎える阪神・淡路大震災や東日本大震災など、これまで幾多の自然災害を経験し、様々な教訓を得てきた。にもかかわらず、被災地では「繰り返される光景」がある。能登の現在地を記録するとともに、本格的な人口減少時代を迎える中、災害大国・日本の震災復興に必要な視点、改善すべき方向性を提示したい。


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