さあそろそろ今回のまとめに入ろう。
値下げが成功するかどうかのポイントのひとつは「キャパシティの上限」だ。
高速道路、ホテル、航空会社はこの壁を越えられない。それ以外のビジネスでも、「キャパシティの上限」が存在する場合は少なくない。この壁を乗り越えられないからこそ、値下げが大幅な数量増加に結びつかず、失敗してしまうのだ。キャパシティの壁を大きく乗り越えられるビジネスだけが「値下げに向いている」ということができる。
・・・・どうして世間の値下げが失敗に終わることが多いのか、だんだん見えてきましたか?
しかし値下げがうまくいかない理由はこれだけではありません。今回のキャパシティの上限というのは、あくまで「企業側の事情」。このほかにも値下げをめぐる「お客さんの事情」そして「ライバル企業の事情」もあります。次回はこれらについて考えてみることにしましょう。
また次回をお楽しみに!
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