開館約60年を迎えた三重県立博物館が、新たなコンセプトの博物館「MieMu」(みえむ)に生まれ変わって4月にリニューアルオープンした。
基本展示では、三重の自然や歴史・文化を映像やジオラマを駆使して紹介する。
一方、企画展示では開館を記念し「MieMu発進!」と題して、42万点におよぶ収蔵資料の中から、三重を知るための「モノ」にスポットを当てる。例えば、宝石のような輝きを持つオオセンチコガネの標本。地域によって色が異なる個体のすべてが三重県には生息しているという。
また、90点の注連縄(しめなわ)の展示からは、一年中玄関に注連縄を飾る三重の風習と、地域での形状の違いを知ることができる。伊勢国松坂出身の商人・三井高利が開業した越後屋呉服店を描いた「浮絵駿河町呉服屋図」など江戸時代の浮世絵も展示。さまざまな視点から、知られざる三重の姿にアプローチする。
さらに、三重県内で初めて化石が発掘された古代ゾウで、国内で見つかった中では史上最大の陸上哺乳類「ミエゾウ」の全身復元骨格も見逃せない。
ミエゾウの全身復元骨格 MieMu所蔵
開館記念企画展第1弾「MieMu発進!」
<期間>4月19日~5月18日
<会場>三重県津市・MieMu〈三重県総合博物館〉(紀勢本線津駅からバス)
<問>☎059(228)2283
http://www.bunka.pref.mie.lg.jp/MieMu/
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