2024年11月22日(金)

中島厚志が読み解く「激動の経済」

2014年4月22日

【図表2】 【中国:小売販売額増減率推移】
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 電力消費量が回復するなど堅調な指標もあるものの、減速が目立つのは消費関連である。小売販売額の増加率は鈍化しており(図表2)、いままで堅調であった自動車の生産販売も力強さが減じている(図表3)。

 この景気鈍化に対して発表されたのが今回の景気対策である。そして、この景気対策で、中国政府は当面の景気下支えに止まらず今年の経済成長率目標7.5%前後の実現に向けて強い意志を示したということができる。

【図表3】中国:自動車生産・販売額推移
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 また、景気対策と平仄を合わせて、中国の一部都市が住宅購入と住宅ローンの規制緩和を検討しているとの報道もある。この規制緩和が実現すれば、上昇率が急速に鈍化している主要都市での不動産価格(図表4)が下支えされ、景気浮揚が地方を含めて一層確実なものとなる。

【図表4】【中国:不動産部門の景況感と価格の推移】
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