意外? 時間に正確なブルキナファソの鉄道
この報道があったから、という訳ではなく、国内でも海外でも旅に出ると、その場所の公共交通機関に乗ってみたいという個人的な興味があり、いつかブルキナファソでも鉄道に乗ってみたいと思っていた。旅客車は土曜日の1便を含めた週3便しかない。平日は当たり前だけど仕事だ。同僚とタイミングを計りに計って、4月の末にチャンスがやってきた。
土日月の3連休。4月に入って連日40度を超えるようになったワガドゥグから逃げるように、少しは涼しい南西の町に旅に出かけることにした。鉄道を使うのはブルキナファソ第二の都市ボボデュラッソまで約360km。出発は朝9時、到着予定は17時半。約360kmで実に8時間半の鉄道の旅である。車の方が断然早い。そこを鉄道で行くという贅沢。
ここがブルキナファソのすごいところだが、きっかり9時に出発した。ヨーロッパの鉄道などよりも時間に正確なのではないだろうか。途中、数カ所の駅で止まるのだが、「ここでは4分停車します」、「ここでは6分停車します」と1分刻みで細かくアナウンスされる。日本でいうアナウンスシステムはないので、係の人が車輌の中で直接説明してくれる。停車時間の短い駅では、乗り降りはほぼなく、近隣住民が売りにくる色んなものを窓から購入するだけのような停車もある(停車する町によって売っているものに違いがあり興味深い)。
冷房付の1等車、開放感のある2等車
列車には、1等車(11,000FCFA≒2,370円)と2等車(5,000FCFA≒1,080円)があり、冷房が付いているかどうかの違い。学生の頃ならきっと2等車に乗っただろうが、今回は1等車に乗ってしまった。冷房が欲しい。
が、いざ乗ってみると、1等車は車内の温度を保つために、厚いカーテンがかけられており、薄暗い。カーテンを開けると注意され、カーテンの隙間から外を盗み見る感じだ。列車が動き出し、時間につれて太陽が高く昇り、気温のせいか冷房の故障か定かではないが、途中から冷房が効かず、1等車の恩恵がすっかりなくなってしまった。暑くてしかも薄暗い車内。ゴキブリの大量発生まで付いてきた。良いことがない。いつかブルキナファソで鉄道に乗られる方がいれば、2等車をお勧めする。