「国家間の高いレベルの信頼と透明性」の欠如、「EUとの間に長期的かつ安定したパートナーシップ」を築けないこと、民間セクターに対する過度な統制、「長期的に危険」な「力こそ正義」の発想、これらはすべてウクライナ侵攻の結果でありかつ原因でもある。「国際システム再統合のリスク」の可能性の前に、ウクライナ戦争がもたらすロシアの衰退のリスクの方が遥かに現実的だ。
多くのロシア人がこれを知らない
コルトゥノフ氏がそのことを行間に秘めつつ、敢えて本件論文のような構成にしたかどうかは定かではない。ただ、たとえそうでなくても、また国際情勢認識において同意できなくても、ロシアがとるべき方策としての指摘は正しい。
今日のロシアにはコルトゥノフ氏と同じ考えの研究者等も少なくないだろう。惜しむらくは、今日のロシアではごく一部のエリート層を除き、一般のロシア人がこの記事のような海外のメディアに掲載される論調にアクセスすることはほぼ不可能ということだ。
今やロシアでは、ロシア国外からのWEBサイトへのアクセスは遮断され、西側のクレジットカードも使用不可なので、海外の雑誌などのサブスクリプション契約をすることはできない。
空爆と制裁▶Amazon
