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world rice

2014年10月14日

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田牧一郎 (たまき・いちろう)

田牧ファームズ代表

1952年福島県郡山市生まれ。田牧ファームズ代表。コメ生産者として郡山市で15年、カリフォルニアで20年、「国際競争力のあるコメつくり」をテーマにコメの生産・販売を行う。2012年からはウルグアイで事業を開始。世界の「おいしいごはん」マーケットに輸出を計画。日本のコメ産業も強くなれるはずと、日本でも試行錯誤中。

 金沢市のコメ農家の長男に生まれた宮森氏。それだけにコメへのこだわりは強く、チェーン展開を始めた当初は、東京都内の米屋から仕入れていましたが納得せず。最終的に自らの原点である石川県産コシヒカリにたどり着きました。ただ、カレーのライスは「食感のある硬めがいい」との考えから、硬質品種のコメをブレンドして使っているとのことでした。

 カレーとライスの比率は、一般的には1対1と言われる中、同チェーンでは1対2にしています。これには「日本のコメ消費量が減っているので、カレーと一緒にコメをたくさん食べて元気になってほしい」という願いも込めているそうです。

 生産者から直買いすることで生産者にとっては、地元の農協などの集荷業者より高値で買い取ってもらえるメリット、同チェーンにとっては、米屋から仕入れるよりも安くお客に提供できるメリットが生まれました。社員にもコメにこだわってもらおうと、年に1回、社員研修として、宮森氏の実家の水田で稲作体験も実施しているとのことでした。

 最後に、肝心の「華麗舞」について質問してみると、興味を示した様子で、手帳にメモをしていました。

 こうしたカレー用米が低コストで生産され、カレーチェーンや家庭の食卓に広まれば、より美味しいカレーがより安価で楽しめることになるでしょう。日本では、人口減少や食生活の多様化で、コメ消費量は毎年、減少しています。

 特定の料理に合ったコメを開発し、普及させることは、消費者がコメへのこだわりを持つことにつながるかもしれません。そして、それらが停滞する日本のコメ消費量の打開につながるのでしょう。

  
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 ◆Wedge2014年9月号より


 

 


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