3人の子どもがいる駐在員の知り合いは、日本にはいつか帰りたいけど、子どもが広い物件になれてしまったので、住環境が心配といいます。水漏れ、電気系統のトラブルなどは日常茶飯事なので、インド住宅事情も良いことばかりではありませんが、広いリビングはホームパーティーには最適です。
先日も、とあるホームパーティーで、それぞれの家族の大勢の子どもが仲良く室内用滑り台で遊んだり、時にオモチャの取り合いをしている絵は、さながら保育園のようでした。そして、最後は主催者家族の長女さんにあやされて、ソファーに仲良く揃って、皆でアナ雪を観ている娘を見ると、子どもは子どもの中で育つのだなあと幸せな気分になりました。
人を使えるというのも、インドのホームパーティーの良いところです。以前、書いたようにインドは究極のワークシェアリングの国です。メイドさんやベビーシッターが安く雇えます。先日も、とある人の送別ホームパーティーで、パーティーの下ごしらえはメイドさんに任せ、子どもはシッターさんに面倒をみて貰い、主催者はホスト役に徹していました。料理も、リーズナブルな出張焼き鳥屋サービスやイタリアンのデリバリーがあったりと、中々、充実しています。
さらに、ホームパーティーを楽にしてくれるのが、片付けをメイドさんに任せられる点です。日本でホームパーティーをやると、片付けが大変で、酔い潰れて妻に任せ切りになろうものなら、妻にお叱りを受けたものですが、ここではそうした心配もありません。さらに帰りはドライバーがいるので、安心してヘベレケられます。
我が家でホームパーティー!
そして、ついに、我が家でホームパーティーをやることになりました。日本から出張者が来るのに、その日は、選挙のためドライデーで飲めないので、うちでホームパーティーをやりましょうという流れになりました。
私が簡単に引き受けたものの、社長、社長ご婦人、お子さん連れの同僚家族に、出張者と会社関係のゲストなので、妻にとっては、気が張る場面です。多少は心配しましたが、ここはインド、ケイタリングを活用し、翌日も片付けはメイドのおっさんに任せられる気楽さもあり、温かく楽しいパーティーとなりました。1歳7カ月になる娘も、パーティー好きの夫婦に生まれた子だけあって、皆に愛想を振りまいて、立派にホスト子役をこなしてくれました。
こうして、育児と遊び、公私混ぜこぜが出来るホームパーティーは、イクメンにとってありがたい存在です。
これからもいくつものホームパーティーをやりながら、インドで家族の思い出を作っていきたいと思います。
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