またサウジ政府は省エネルギー推進策としてエアコン新規制を発表している。具体的には国際的な最低エネルギー消費効率基準(MEPS)の第一段階に不適合なエアコンを昨年9月7日以降、輸入・製造を禁止したほか、本年1月1日以降には販売も禁止した。来年以降は第二段階に不適合なエアコンの輸入・製造・販売が禁止される。
GCC政府の政策立案者たちは補助金引き下げや省エネ策の導入による国内エネルギー消費の抑制を提唱している。だが、アラブの春の影響を免れることができた要因の一つが、巨額の社会支出による国民生活の向上であったと認識していることもあり、実行には慎重である。(一般財団法人国際経済研究所研究顧問)
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