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2014年12月19日

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田中 結 (たなか・ゆい)

プレスラボ

1985年東京生まれ。グラビア誌の編集、女性向けニュースサイトの編集などを経て、2012年10月から編集プロダクション・プレスラボで編集/ライターとして活動。下北沢勤務、下北沢在住で、完全深夜型のライフスタイルを送る。

カビ入りケーキを告発した女子高生
彼女が叩かれた原因とは?

 ペヤングの虫混入事件と同じ時期、商品購入者がツイッターで「カビ入りケーキ」を告発した例もある。ある女子高生が、不二家で購入したホールケーキを切り分ける際、スポンジの底に緑色の塊を発見し、写真に撮ってアップした。女子高生は「誕生日にカビ入りケーキって。電話したら平社員みたいなのが来た。ケーキと500円券じゃどーにもなりませんよ(笑)」などと企業の対応も書き添えていた。

 このツイートに対し他ユーザーからは同情の声もあったが、「カビに見えない」「そのケーキが本当に不二家のケーキだという証拠は?」と、女子高生を責めるような意見も多かった。また、「消す事をお勧めするよ ペヤングの件みたいに拡散されて、大変なことになるよ」というアドバイスも。この女子高生はその後、ツイッターをアカウントごと削除した。ちなみに、不二家は同じ日に同じ店舗に対して同様のクレームが2件あったこと、スポンジの変色について第三者機関で調査すること、当該店舗での当面の製造中止、商品回収などを発表(http://www.fujiya-peko.co.jp/pdf/release20141217_1.pdf)した。

 ツイッターなどネット上は、一個人でも企業の不祥事を告発できるという利点もあるが、その真意を確かめるのは難しい。また、発言主に他の一個人が群がって叩くこともできるというリスクも持っている。自分がトラブルに遭遇したときや憤りを感じたとき、安易に文句を書き込むと逆に痛い目に遭うかもしれないと考えておかなければいけないようだ。

 告発者がなぜ叩かれているのか理由を探るため、叩いている人の意見を集めてみると「企業を陥れようとしてねつ造画像を作った可能性もある」「企業にクレームを入れれば済む話なのに、わざわざSNSにアップするのはただの目立ちたがり」「虫なんて深刻な健康被害はないのだから、工場が停止して働けなくなった従業員などのほうがかわいそう」というのが主だった。告発者を叩く風潮が強くなると「思いつきさえ発言できなくなってしまう」と心配する意見もあがった。「注意喚起が目的なら、いつどこで購入したのか、発見した経緯、社員の対応を書いてほしい。これがないから、写真の信憑性が疑われるのでは」と、情報の不足を指摘する声もある。

 SNSで告発する側も、それを受け取る側も、冷静になることが求められていると感じるが、それだけSNSが普及し、影響力が大きくなっているとも言えるだろう。

  
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