テレビのニュースには拾われないかもしれないけれど、ネットの一部で盛り上がったあの話題。知りたい人へお届けします。
まるでドラマみたい!
9時間の「暗号」解読劇
先週、「ネットの集合知」を示すようなできごとが、ツイッター上で話題になった。暗号で書かれた故人の日記が、ツイッターの有志によって見事に解読されたという。発端は、日記の持ち主が発信したこのツイート。
亡くなった親戚の叔父さんの日記が全然解読できない!
pic.twitter.com/pazmryigoT
リツイートされた暗号日記の画像を見たユーザーが、下記のようにコンタクトを取り、ツイッター上の暗号解読作戦は始まった。
はじめまして。大学院で言語学を学んでいる者です。もう少し、あるいは全部見せていただけたら解読のお手伝いができるかもしれないと思いリプライしました。もう少し見せていただくことはできますか?
https://twitter.com/nkmr_aki/status/536445239762747392
全文が解読されるまで、およそ9時間。途中で「#叔父日記暗号」というハッシュタグが作成され、言語学の研究者やプログラマーなど、複数のツイッターユーザーがお互いに情報交換をしながら暗号を解読していった。この暗号は単純な文字の置き換えではなく、モールス信号の長短記号を反転させたものを文字に置き換えていたり、使用している暗号が日記の前半と後半で違っていたりと、一筋縄ではいかないものだったようだが、無事に解読に至った。
ことの顛末がトゥギャッターの「【ネットのちから】亡くなった叔父さんの日記が暗号で書かれてて読めないけど誰か!?→解読完了!#叔父日記暗号」(http://togetter.com/li/749056)にまとめられると、約9000リツイート、約8000シェアを獲得する大きな話題になった。「胸が熱くなった」「小説みたいな展開」という声も多い。
もう一つ、ネットの集合知が活かされた例を紹介したい。年賀状の仕分け作業を経験したツイッターユーザーが、経験者として「年賀状を書く際の注意点」をツイートした。