海外では重要案件はCEO同士が1対1で話して決断します。日本の企業だけがぞろぞろ連れてくる。
日本企業には「経営企画部」がありますね。あれは英語にはないんです。そこでやるようなことはCEO自身が1人でできないと。全部の組織を把握しなくてもCEOができるなら、それは下の人の言いなりになっているということ。
私は日体大で野球ばかりしていて、行くところがなくて外資系に入社しました。英語も技術もファイナンスもわからないから倉庫番。
あるとき、凄まじい不況がやってきてコスト削減が必要だとなり、いろんなアイデアを出しあうことになりました。当時半導体はアルミの容器に入れて出荷していましたが、アルミは高かった。だからそれを回収するシステムを提案したんです。40人くらいを束ねている米国人の企画部長がきちんと見ていて、課長に抜擢してくれた。日本企業でもこういうことはできるはずです。
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