息子が秋津小学校の6年生のときのこと。
私が家に帰るなりニコニコして寄ってきて、「お父さん! ビール、飲むんでしょ!」といいながら、冷蔵庫から缶ビールを持ってきました。
ふだんは見せないサービスに、私は気を良くしながらもなにげないふりをしていました。
しかし息子は、私の横から離れずに早く飲むことをうながしているようでした。
「なんか、こんたんがありそうだな?」と、思いましたが特には聞きませんでした。
1本目が空くころ、待っていたように2本目を持ってきました。
私はさすがに「なんだ?」と聞きました。
しかし、息子はうれしそうな顔をしながらも「べつに!」と、いって応えてくれません。
でも、「お父さん! 空き缶はぜんぶちょうだいね!」と、いいました。
私は、工作かなんかで使うのだろうと勝手に思いました。
それが大間違いであることが、翌朝から察せられました。
今回は、てなことで始まった、秋津っ子の金稼ぎのお話です。
空き缶集めて、ユニフォームを新調!
秋津まつりで子どもが持参した不用品を売り買いして現金のやり取りをする秋津っ子バザーの受け付けをする私
さて、翌朝から息子はいつもより早く起き、「いってきま~す!」の元気な声とともに、ありったけの空き缶を抱えながら出かける毎日が続きました。
こんたんはすぐにわかりました。
ワイフがお母さん仲間から仕入れた情報によると、男子のバスケット・ボールクラブ(男バス)のみんなで空き缶を集めて売って、試合用の新しいユニフォームを新調するとのことなんです。
これまでのユニフォームは、代々の先輩から受け継いできたのでかなり古くなっていたことから、だれとはなしにいいだして空き缶集めが始まったとのこと。